イルポンテ社の「マヤ(Maya)」とは?
イルポンテ(Il Ponte)社の「マヤ」は、イタリアの植物タンニンなめし革協会に認定されたタンナーが生産する、フルベジタブルタンニンなめしの高品質な革です。この革は適度な油分を含み、ヌメ革特有のコシを持ちながらも、表面のバフ加工(研磨)によって独特の風合いが生まれています。
「マヤ」の特徴は、まだらに擦られた表面がもたらすナチュラルな質感と、使用するほどに増す深みのあるエイジングです。バフ加工のおかげで傷が目立ちにくく、初めはマットな印象でも、時間とともに美しいツヤが現れます。このため、長く使うことで自分だけの表情へと変化する革製品を楽しむことができます。
革の部位によって名称が異なり、肩の部分を使用したものは「マヤ・ショルダー(Maya Shoulder)」、腹部を使用したものは「マヤ・ベリー(Maya Belly)」と呼ばれます。特に「マヤ・ベリー」はオイルをしっかりと含んでおり、芯まで染色されているため切り口も美しく、表面には毛羽立ち加工が施されています。最初はざらついた質感ですが、使い込むことで毛羽立ちが落ち着き、艶と深みが増していきます。
カラーバリエーションは全13色。ナチュラルな色合いからパステルカラーまで幅広く展開されており、特に明るい色は植物タンニンなめし革では珍しいため、個性的な革製品の制作にも適しています。
なお、以前は「プエブロ(Pueblo)」という名称でしたが、2022年2月より「マヤ(Maya)」へと変更されました。
